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エアコン移設などの業者選び

エアコン工事を頼む業者選びは、工事の質や保証、費用に関わる非常に重要なポイントです。

優良な業者を選ぶために、特にチェックすべきポイントをいくつかご紹介します。

 

1. 業者選びの基本的な選択肢

 

まず、どの種類の業者に依頼するかを検討しましょう。それぞれメリット・デメリットがあります。

業者の種類 メリット デメリット
A. 家電量販店 🙆 機種選定から工事まで一括。保証が充実していることが多い。 🙅 工事をする職人は下請けのため、技術にばらつきが出ることがある。工事費はやや高めの場合も。
B. エアコン専門工事業者 🙆 技術力が高く、隠蔽配管など特殊工事にも対応できることが多い。費用が比較的安い場合がある。 🙅 悪質な業者も存在するため、業者選びの目利きが必要。
C. インターネットの比較サイト 🙆 複数の業者の見積もりや口コミを比較しやすい。 🙅 間にサイトが入るため、責任の所在が曖昧になる可能性も。

 

2. 優良業者を見極める5つの重要ポイント

 

どの業者を選ぶにしても、以下の5点は必ずチェックしてください。

 

① 実績と資格の確認

 

  • 豊富な実績があるか: 地域の施工事例や年間施工台数をホームページで確認しましょう。

  • 適切な資格を保有しているか: 電気工事を伴うため、**「第二種電気工事士」**などの資格保有者がいるか確認できると安心です。

 

② 見積もりの透明性と明確さ

 

  • 現地調査(下見)があるか: 事前に設置場所の状況を確認してくれる業者は信頼できます。現地調査なしの見積もりは、当日追加費用が発生しやすい傾向があります。

  • 内訳が明確か: 「工事一式」ではなく、基本工事費、配管延長代、化粧カバー代、穴あけ代などのオプション費用が詳細に記載されているか確認しましょう。

  • 安すぎないか注意: 相場より極端に安い業者は、手抜き工事や、後から高額な追加料金を請求するリスクがあるため注意が必要です。

 

③ アフターサービスと工事保証

 

  • 保証期間と内容: 施工不良による故障の場合に備え、工事後最低でも1年以上の保証がついているか確認しましょう。保証内容が明確であることも重要です。

  • フロンガス回収: 古いエアコンの取り外しの場合、フロンガスの適切な回収・処理を法令に基づいて行ってくれるか確認しましょう。

 

④ 口コミ・評判のチェック

 

  • Googleや比較サイトなどで、実際に依頼した人の評価を確認しましょう。評価だけでなく、**「対応が丁寧だった」「工事が早かった」**など具体的な内容を参考にすると良いです。

  • 地元の業者であれば、対応が早く、急なトラブルにも駆けつけてくれる安心感があります。

 

⑤ 真空引き作業を徹底しているか

 

  • エアコンの性能を最大限に発揮させ、故障を防ぐために、冷媒配管内の空気を抜き取る**「真空引き(エアパージ)」**という作業が必須です。これを怠る業者は悪質です。事前に「真空引きは専用のポンプを使って行いますか?」と確認してみると、業者の質が分かります。

これらのポイントを参考に、複数の業者から相見積もりを取り、説明内容や対応の丁寧さを比較して、最終的に信頼できる業者を選びましょう。

 

 

「配管をそのまま使う業者」が安全かどうかは、**「配管の状態」「業者の作業内容」**によって大きく異なります。

結論から言うと、多くの優良業者は、新しいエアコンを長く安心して使うために、配管の交換を推奨しています。 ただし、配管を交換できない「隠蔽配管」などの特殊なケースでは再利用が必要です。

 

配管を再利用する際のリスク

 

配管(冷媒管の銅管とドレンホース)をそのまま使い回すことには、いくつかのリスクが伴います。

配管の種類 再利用のリスク 影響
冷媒管(銅管) 劣化によるガス漏れ 銅管は経年により硬化・金属疲労を起こし、接続時の曲げ加工などでひび割れ潰れが発生しやすくなります。そこから冷媒ガスが漏れてエアコンが効かなくなります。
ドレンホース 水漏れやカビ・異物 ドレンホース(排水管)の内部にはカビや水アカが蓄積されており、そのまま再利用すると新しいエアコン内部に汚れが逆流したり、ホースの破損による水漏れで壁や家屋を傷める可能性があります。
冷媒ガスの種類 不純物の混入 旧型のエアコンで使われていた冷媒ガス(例:R22、R410A)と新しいエアコンのガス(例:R32)が異なる場合、配管内部に残ったオイルや異物が新しいエアコンの故障や性能低下の原因になる可能性があります。

 

安全性を高めるためのチェックポイント

 

安全に再利用できるかどうかは、以下の条件と、業者がこれらをクリアする作業を行うかにかかっています。

 

1. 物理的な状態の確認

 

  • 配管の老朽化: 使用年数が10年を超える場合、配管自体が硬化し、再利用は推奨されません。

  • 配管径の一致: 新しいエアコンと古い配管の**太さ(配管径)**が一致していることが大前提です。

  • 物理的な損傷: 配管に目視できる潰れや折れがないこと。

 

2. 業者が行うべき作業

 

  • 配管洗浄(必須ではないが推奨): 異なる冷媒ガスが使われていた場合や汚れがひどい場合、配管内部を洗浄する作業が必要です。(費用が約2~3万円かかる場合がある)

  • フレア加工のやり直し: 室内機と室外機に配管を接続する銅管の先端(フレア)は、必ず新しい冷媒に対応した工具で再加工し、ガス漏れを防ぐ必要があります。

  • 真空引きの徹底: 再接続後、必ず真空ポンプを使って配管内の水分や空気を徹底的に除去すること。

 

まとめ

 

配管の再利用を提案された場合は、以下の点を業者に確認しましょう。

  1. 「配管の交換はできない(隠蔽配管など)理由がありますか?」

  2. 「再利用する配管の太さは、新しいエアコンと合っていますか?」

  3. 「冷媒ガスが違う場合、配管洗浄は実施してもらえますか?」

  4. 「再利用した場合でも、工事保証は通常通り付きますか?」

これらの質問に明確に答えられず、配管の交換を強く勧めない業者には注意が必要です。

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