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処分費の高騰の理由と背景

処分費高騰

 

不用品処分費高騰の背景には、最終処分場の逼迫、人件費や燃料費の上昇、海外の廃棄物輸入規制、処理施設の老朽化と不足、自然災害による大量の廃材発生など、複数の要因があります高騰を抑えるには、不用品の分別を徹底する繁忙期を避ける複数の業者を比較する買取サービスを利用する不用品の量を正確に伝えるなどの対策が有効です。

 
高騰の主な要因
  • 最終処分場の逼迫と処理施設の不足
    海外の廃棄物輸入規制や自然災害による国内での廃棄物処理の増加により、国内の処理能力が追いついていません。

     
  • 人件費と燃料費の上昇
    不用品回収・処理には多くの人員と車両が必要ですが、人手不足やガソリン価格の高騰により、コストが増加しています。

     
  • 法規制の強化
    産業廃棄物の処理に関する規制が強化されることも、コスト増加の要因となります。

     
  • 海外からの資源ごみ輸入規制
    以前は海外に輸出していた廃プラスチックや古紙などが国内で処理する必要が出てきたため、処理能力への負担が増しました。

     
費用を抑えるための対策
  • 不用品の分別と整理
    処分する前に不用品を分別し、可能な限り不要なものを減らすことで、コストを削減できます。

     
  • 複数の業者で見積もりを比較する
    複数の不用品回収業者から見積もりを取り、料金を比較検討しましょう。

     
  • 繁忙期を避ける
    引っ越しシーズンや年末などの繁忙期を避けて依頼することで、料金を抑えられる可能性があります。

     
  • 買取サービスを検討する
    まだ使える不用品がある場合は、買取サービスを提供している業者に依頼すると、費用を相殺できることがあります。

     
  • 不用品の量を正確に伝える
    事前に不用品の量や種類を業者に正確に伝えることで、追加料金を防ぎ、スムーズな回収につながります。

     
  • 悪徳業者に注意する
    高額な追加料金を請求する業者もいるため、無料見積もりの際の確認や、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

 

【処分費のコストを下げる】

発生する廃棄物自体の量を減らす「リデュース」、再利用する「リユース」、資源として再利用する「リサイクル」の「3R」の徹底が基本です。具体的な方法を以下にまとめます。 
 
1. 発生する廃棄物を減らす(リデュース) 
  • サプライチェーンの最適化: 業者との連携により、包装を最小限に抑えたり、再利用可能な容器で納品してもらったりします。
  • 製品の再設計: 製品の設計段階から廃棄物が発生しにくいよう工夫します。
  • 紙の削減: 請求書や社内文書のペーパーレス化を進め、両面印刷を徹底します。
  • 在庫管理の適正化: 発注量を調整し、廃棄処分になる在庫を減らします。 
 
2. 再利用を促進する(リユース)
  • 内部での再利用: 梱包材を社内で再利用するなど、廃棄物になる前に活用します。
  • 消耗品の切り替え: 使い捨ての備品(電池、清掃用具など)を、充電式や洗って繰り返し使えるものに切り替えます。 
 
3. リサイクルを徹底する 
  • 分別の徹底: 紙、プラスチック、金属、木くずなどを徹底的に分別します。分別がしっかりしていれば有価物として買い取ってもらえる可能性が高まり、処分費用を削減できます。
  • リサイクル業者の活用: 廃棄物を単に捨てるのではなく、リサイクル・再資源化ができないかを検討します。段ボールなどは、回収業者に買い取ってもらえる場合もあります。
  • 廃棄物データの見える化: どのような廃棄物がどれだけ発生しているかを把握し、リサイクルや再利用の余地がないかを検討します。 
 
4. 廃棄物の処理方法を工夫する
  • コンパクター(圧縮機)の導入: ダンボールやプラスチックを圧縮することで、かさを減らし、収集運搬費用を抑えることができます。
  • 水分除去の徹底: 生ごみや有機性廃棄物の水分を減らすことで、重量を削減し、処分費用を抑えます。
  • 一括回収の交渉: 複数拠点を持つ企業の場合、廃棄物を集約して一括回収にすることで運搬効率が高まり、コスト削減につながる場合があります。 
 
5. 業者との連携・契約を見直す
  • 相見積もりの取得: 複数の業者から見積もりを取り、料金を比較します。
  • 契約内容の見直し: 現在の契約内容が適正か、無駄なコストがないかを確認します。
  • 優良な業者選び: トラブルを避けるため、信頼できる業者を選ぶことも重要です。
  • グループ化: 自社だけでは有価買い取りが難しくても、複数の事業所でまとめることで、買い取りが可能になるケースもあります。

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