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家具の組立のコツ

家具の組立

 

家具の組み立てをスムーズに、そして失敗なく行うためのコツは、主に**「事前の準備」「作業の進め方」「工具の使い方」**の3つの段階に分けてあります。

 

1. 【事前の準備】が成功の9割を占める

 

組み立て作業を始める前に、必ず以下の準備を行いましょう。

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説明書を隅々まで読む 組み立て始める前に、全工程を一度読み通し、全体の流れと完成形を把握します。「簡単そうだから」と飛ばすと、後で致命的な間違いにつながります。
パーツ・部品の確認 部品一覧表と照らし合わせ、全てのパーツとネジ類が揃っているかを確認します。特にネジは似たサイズが多いので、間違えないようにトレイなどに分けておくと便利です。不足や破損があれば、この段階でメーカーに連絡しましょう。
広い作業スペースの確保 梱包箱の5倍程度のスペースを目安に、家具を広げられるだけの平らな場所を確保します。狭いと、部品の破損や作業効率の低下、怪我の原因になります。
床の養生(保護) 床(フローリングなど)やパーツに傷がつかないよう、段ボールや毛布、ラグなどを敷いてから作業を始めます。
必要な工具の準備 付属の六角レンチだけでなく、プラスドライバーゴムハンマー、できれば電動ドライバー(トルク設定ができるもの)を用意すると格段に楽になります。

 

2. 【作業の進め方】で失敗を防ぐ

 

実際に手を動かし始めるときの重要なコツです。

コツ 詳細
説明書の順番を厳守 必ず説明書に記載された順番通りに組み立てます。順番を無視すると、後でパーツがはまらなくなったり、全体が歪んだりする原因になります。
板の向き・表裏を確認 部品には、表裏や上下、左右の向きが決まっていることが非常に多いです。ネジ穴やダボ穴の位置、化粧板(きれいな面)の向きを、説明書の図と照らし合わせて確実に確認します。
ネジ・ボルトは「仮締め」が基本 最初からネジやボルトを最後まで強く締めず、パーツがバラけない程度の**「仮締め」(8割程度の締め付け)**にとどめます。
最後に全体を「増し締め」 全体が形になった後、ネジ穴の位置がズレていないかを確認し、全体を少しずつ均等に増し締めして固定します。これにより、家具の歪みを防ぎ、安定した仕上がりになります。
二人作業を推奨 特に大型家具の場合、板を支えたり、持ち上げたりする工程で必ず二人以上で作業しましょう。一人での無理な作業は、家具の破損や怪我につながります。

 

3. 【特殊な部品】の取り付け方

 

よく使われるが間違えやすい部品のコツです。

部品 コツ
カムロック ネジを回して板を固定する部品です。回す前に、ネジ頭の溝が板を固定したい方向と垂直になっていることを確認し、最後に完全に水平になるまで回して固定します。
木ダボ 木の棒を穴に差し込んで固定する部品です。穴に木工用ボンドを少量入れ、ゴムハンマーで軽く叩いて最後までしっかり差し込みます。ボンドははみ出た分をすぐに拭き取りましょう。
背板 必ず対角線が直角になっているか確認してから釘を打ちます。背板は家具全体の「歪み防止」の役割も持つため、これが歪むと家具全体がグラつきます。

 

 

家具の解体のコツ

家具の解体(分解)は、組み立て作業の逆を行うことになりますが、**「安全の確保」と「再組み立てのための記録」**という点で、いくつかの重要なコツがあります。

特に引越しで再組み立てを前提とする場合は、手順を記録することが不可欠です。


 

1. 【安全確保と準備】のコツ

 

コツ 詳細
説明書(組立図)を用意する 組み立てた時の説明書を必ず用意します。解体は基本的に組立手順の逆ですが、ネジや部品の使われ方を確認するために必須です。
広いスペースの確保と養生 組み立て時と同様に、床を傷つけないよう毛布や段ボールを敷き、パーツを安全に倒したり広げたりできる広いスペースを確保します。
可動部品から外す まず、引き出し、扉、棚板、ガラスなどの可動部品や軽い部品から外します。これにより、家具の重量が軽くなり、作業中のバランス崩れや、部品が突然開いて怪我をするリスクを防げます。
二人以上で作業する 大型家具(タンス、ベッド、本棚)は、解体途中にバランスを崩して倒れやすいです。必ず二人以上で支えながら作業を進めます。

 

2. 【解体の手順と記録】のコツ

 

コツ 詳細
組み立ての「逆」をたどる 基本は、最後に組み立てた部分最初に外すという逆の手順で進めます。中心となる大きな板(側板や天板)は、最後まで支えながら外します。
ネジと部品を徹底管理 解体したパーツごとのネジや金具は、種類や場所が分からなくなりがちです。以下の方法で管理します。
  【最重要】小さなジップロックに、パーツ(例:棚の側板)ごとにネジを入れる
  ・そのジップロックに「〇〇用」と書いて対応するパーツに直接テープで貼り付けます
写真で記録を残す 複雑な家具(引き出しのスライドレール、蝶番など)は、外す前の状態スマホで写真に撮っておきます。再組み立て時の大きなヒントになります。
無理な力を加えない ネジが固着している場合は、無理に回してネジ山を潰さないようにします。潤滑剤を使うか、適切なサイズのドライバーを使います。**木ダボ(接着されている部分)**は、ゴムハンマーで継ぎ目から優しく叩きながら、少しずつ引き離します。

 

3. 【再利用のための注意点】

 

  • 木材の損傷を避ける

    • 解体の際、木材の角やネジ穴周辺を傷つけないよう注意します。特にドライバーやバールを使う際は、家具の表面を保護するために布などを当てましょう。

  • ダボ穴の管理

    • 木ダボが接着剤で固定されている場合、きれいに抜くのが難しいことがあります。再組み立てでダボを使う予定であれば、木材を傷つけないよう慎重に引き抜くか、穴の中に残ったボンドの残骸をきれいに取り除いておきます。

  • 再組み立ての準備

    • 解体した板やパーツを、新居で運びやすいように毛布や緩衝材で包みます。再組み立て時に傷がないようにするためです。

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